サクラの季節

【タイトル】
サクラの季節
※タイトルは仮

【主な登場人物】
・佐倉(女子高生)
・中村(男子高生)
※名前は仮

【プロット】
誰もいない学校の廊下。
誰もいない教室。カーテンが風で揺れいている。
黒板には「卒業おめでとう」の文字等描かれている。

学校の校庭。
賞状筒を持って歩く3人程の女生徒達。

女生徒「あ~あ、今日で卒業か~。3年間あっという間だったよね。」

佐倉、少し寂しそうに

佐倉「うん。そうだね…。」

女生徒達、学校の案内板の前を通り過ぎる。
佐倉、ふとその看板を見て、立ち止まる。

佐倉「…。」

数歩先を歩いてた女生徒が呼びかける。

女生徒「佐倉ー。何やってんの?」

佐倉「あ、ううん。何でもない。」

佐倉、歩き出す。

佐倉:モノローグ「入学してきたあの日、この場所で出会って芽吹いた恋。
         私の中で膨らんできた蕾…。でも結局何も言えなかったな…。」


[ここから場面は3年前の入学式]

佐倉、学校の案内板を見て、何やら探している。
そこへ、一人の男子生徒(中村)が来て、隣に立ち止まり、案内板を見る。
しばし看板を見ている二人。

そこに突風が吹き抜ける。
桜吹雪の中、一輪の桜の花が佐倉の髪に止まる。(髪飾りのようにも見える。)
佐倉、それには気づかず、風をやりすごし、看板を見る。
中村、桜の花に気づくが、声をかけるか少し躊躇している。

佐倉、行き場所を確認して歩き出そうとする。
そこへ、中村が声を出す。

中村「サクラ…。」

佐倉「えっ…」

佐倉、振り返り、中村を見つめる。
しばし見つめ合う二人。

中村、佐倉に手を伸ばす。
佐倉、突然の事でどうしていいか分からず顔を赤らめ、目を閉じる。
中村、佐倉の髪にささっていた桜の花を掴み、さくらの前に差し出す。

中村「これ、さっきの風で髪に引っ掛かってたよ。」

佐倉、ドキドキが止まらないまま、花を受け取る。

佐倉「あ、ありがとう…。」

佐倉、取り繕いながら

佐倉「…あの、私の名前も『さくら』だから、突然名前呼ばれてびっくりしちゃった。」

中村、笑顔で

中村「ああ、そうなんだ。…確かに似合ってたからそのままでもいいかと思ったけど。」

佐倉、さらに顔を赤らめる。

中村「俺は中村。じゃ、またな佐倉。」

中村、片手を軽くあげてその場を歩き去る。

佐倉、顔を赤らめたまま、呆然と中村を見送る。

佐倉:モノローグ「どうしてなんだろう。誰かに教えてもらわなくても
         初めてのこの気持ちが何なのかちゃんとわかる。
         …これが恋なんだって。」


女友達と帰っている佐倉。

佐倉「じゃあ、また連絡するね。」

女生徒「うん。またね!」

佐倉、友達と別れひとりになり、家路へと向かう。
佐倉、ポケットから桜の押し花を取り出す。
佐倉、桜の押し花を見ながら、少し寂しそうに

佐倉「中村君とは進路も別だし、もう会えないかな…。」

そこに入学式の時と同じような突風が吹く。
手に持っていた桜の押し花が、手から離れて空に舞い上がる。

佐倉「あっ!」

佐倉、慌てて走り出す。
押し花、誰かの足元に舞い落ちる。
その誰かが、押し花を拾い上げる。

佐倉、走ってきて立ち止まり、驚く。
中村、押し花を手に持って、見ている。

佐倉、顔を赤らめて

佐倉「中村君…。」

中村、佐倉を見て

中村「この桜、入学式の日のやつ?」

佐倉、ちょっと驚きつつも、平静を保とうと

佐倉「うん…。」

中村、桜の押し花を佐倉に差し出す。
佐倉、それを受け取る。

佐倉:モノローグ「覚えててくれだんだ…。」

中村「髪、伸びたな。」

佐倉、そう言われて髪を触りながら

佐倉「うん…。」

中村、横にある桜の木を見上げる。
桜はまだ蕾にもなっていない。

中村「桜の木ってさ、花が咲けばみんなが見てくれるけど、でもそれは
   本当に短い間でさ、普段はあまり特別注目して見たりはしないよな。」

佐倉、意味もわからず相槌をうつ。

佐倉「…うん。」

中村「でも、俺は入学式のあの日から、三年間、ずっと佐倉の事を見てたんだ。」

佐倉、ハッっとして、中村の顔を見て、うつむく。

中村「俺、お前の事」

佐倉「待って!」

佐倉、中村の前に手を出して言葉を遮る。
佐倉、うつむいたまま、小走りになり、中村を追い越して立ち止る。

中村「佐倉…。」

佐倉「…ごめん!私に言わせて…」

佐倉、持っていた押し花をぎゅっと胸に押し当てる。

佐倉「あの…私、入学式のあの時から、ずっと中村君の事が好きだったの!
   だから…あの…これからも、私と一緒にいてくれないかな…。」

中村、軽い驚きから微笑みに変わり

中村「ああ。俺もずっと佐倉といたいと思ってた。」

佐倉、中村の方にパッと向き直り、泣き笑いのような笑顔で

佐倉「ありがとう…。」

並んで歩き出すふたり。
桜の枝には少し膨らみ始めた蕾が1つある。

<おわり>

新企画はじめます!!

皆さん、お久しぶりです。Nokkoです。

2014年~2016年、『ユメ飛行』というアニメ作品を制作してきました。
無事に完成させることが出来ましたので、次タイトルの制作をはじめます。

引き続き『ユメ飛行』の監督と一緒にアニメ制作をしていきます。


制作のスタイル

Nokkoと監督で相談して、今後のアニメ制作は、
進行中の素材をもっとサイトに公開することにしました。

1つ目はプロットです。
作品の心臓部となるパートを惜しげもなく公開していきます。
ストーリーとしては完全にネタバレですが、プロットが面白ければ、
ネタバレ状態でも作品を楽しめると考えているからです。

2つ目が絵コンテです。
こちらは馴染みのない方にも出来るだけ分かりやすいよう、
Nokkoの解説付きで絵コンテ撮を公開していきます。


これらの内容で、制作状況に応じて素材を公開していきます。
ゼロから始まり、作品が完成するまで、温かく見守って頂けると嬉しいです。

それでは作業スタートです!!